今年初!人気のアジールカレーの裏側。〜ガージェリー仕込みのビール屋さんならではのカレーは月一でご提供してます!〜

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今年初!人気のアジールカレーの裏側。〜ガージェリー仕込みのビール屋さんならではのカレーは月一でご提供してます!〜

2023/02/20

荻窪のくつろぎビール屋さん

アジールです。

 

今週の週替わりメニューは

大人気のアジールカレーです!

何気に今年1発目、今年初めてのアジールカレーです。

 

週替わりメニューの一つではありますが、

アジールカレーだけは必ず月一でご提供してます。

ところが一月はなんだかんだで忘れてました。

 

なので2月に今年初のアジールカレーです。

 

スパイスから挽いて、1日がかりで仕込んでます。

ビール屋さんらしくアジールの看板ビールガージェリーを入れて

じっくりコトコト仕込んでます。

 

今回はアジールカレーの裏側を写真も添えて大公開!

それでは!

まずはベースになるスープを作ります。

香味野菜をコトコト。

野菜は何でもいいです。

洋食屋さんとかだとそれ用に野菜を丸ごと使ってたりしますけど、

なるべくお求めやすい価格帯にしたいので、

アジールではいろんな仕込みで出た残りを使ってます。

玉ねぎ、ニンジン、セロリなんかはマストですね。

ホント何でもいいんです。

甘味を出したければ玉ねぎ多め、香を強くしたいならセロリ多めとか。

僕は特に気にしてません。その代わり弱火でゆっくりコトコトと野菜の旨みを引き出してます。

だいぶクタクタになってきましたね。

そしたらボウルにもどします。

ベースのスープです。

ブロードなんて言い方もありますけど、

アジールのはそんな高級なもんではないので、

ブロードもどきと言ったとこでしょうか。

玉ねぎを炒めます。

いわゆるアメ色玉ねぎというやつですね。

アジールではクミンの香を油に入れてから

ひたすら玉ねぎを炒めます。

これが1番時間がかかります。

ストーブベタ付きでひたすら焦がさないように

アメ色になるまで炒めます。

アメ色になってきたらその他の香味野菜、スパイス等を入れて

再び炒めてきます。

アジールではスパイスもホールから挽いてます。

必ず入れてるのはカルダモンとコリアンダーです。

すり鉢で挽くのが本格的なんでしょうけど、

アジールでは家庭用のコーヒーミルで挽いてます。

早いし、楽です。

ここでできたのがアジールカレーのベースになります。

炒め終わったルーを最初に作ったブロードもどきに入れます。

そこに鳥もも肉も入れて、ローリエも入れて弱火でコトコトしてきます。

ローリエですけど、そのまま入れても香りは出ますけど、

アジールでは入れる前にローリエを軽く炙ってから使います。

そうするとローリエの香りがグンと出てきます。

こういう一手間で味に差が出たりするもんです。

弱火でコトコト。

アクは取っても取らなくてもどっちでもいいです。

アクも旨味と思って、アジールでは敢えて取ってません。

最低でも1時間はコトコトしたら

中の鳥肉を取り出します。

この時点でブロードに鳥肉の旨味も加わってます。

肉がホロッホロに柔らかくなってるので、

簡単に崩れます。

アジールのカレーはご家庭のカレーみたいに

カレーの具材も一緒に食べるようなパターンではないので、

これでいいのです。

具材が欲しい!と思ったら、入れたい野菜を別で焼いたりして、

ルーをかけてみたらいいと思います。

ベースのブロードを調味した物に

先ほどの崩した鳥肉を投入します。

調味はお好みです。

アジールでは固形スープの素を入れてます。

ホント何でもいいです。

ここでいわゆるカレー粉と小麦粉をバターで炒めて

ルー的な物を作って一緒に入れます。

アジールのカレーは典型的な欧風カレーが基本にあるので、

ご家庭のカレーに近いと思います。

皆さん美味しいと言って下さいますけど、

本格的なカレー専門店と比べると恥ずかしい限りです。

ここからアジールらしさが少し出てきます。

そうです!

ガージェリーです!

 

和食でも洋食でも料理酒やワインを使ったりするかと思いますが、

アジールではガージェリーです!

ガージェリーを全種類置いているお店ならではですね。

余談ですけど、アジールのメニューでは使えるとこでは

ガージェリーを使ってます。

アルコールが飛んだら最後の調味に入ります。

ウスターソースやガラムマサラ、バターを投入します。

ここまででホントは仕込みを止めたいんです。

 

この状態のままであれば、辛いのが苦手な僕も美味しく頂けるんです。

最後に辛くしてくんです。

辛くする所からは味見は一切してませんw

できないんですw

僕には辛過ぎなので苦行ですw

常連さんなら分かりますよね?

 

そして最後にバジルを混ぜて出来上がりです。

と、言いたいとこですが、

案外大事な過程が最後に残ってます。

それがこちらです。

ポットにカレーを移して、写真のように氷で冷やしていきます。

キンキンに冷やします。

冷やす事でカレーの旨味がグッと凝縮していきます。

 

以前、冷やす前のカレーでいいからと、常連さんに出した事がありますが、

いつもと違うと言ってました。

 

なのでアジールカレーは冷やしてナンボなんです。

 

開業前に何パターンも試作をしていった中で、

2日目のカレーが美味しいなんて話を思い出しました。

意図的に2日目のカレーを作ってるイメージです。

 

キンキンに冷やしておけば、ラップに水滴がたまる事もありません。

そういう水滴が落ちて、足が早くなるんです。

週替わりメニューですし、冷凍はしたくないので、

この方法が最適です。

 

ご家庭で試すときは冷やしたポットの底に指を置いてゆっくり10秒数えて下さい。

少しでも熱を感じたら、冷やしが足りません。

 

仕込みをしてる時も冷やし待ちな時があります。

 

そんなこんなで出来上がったのがアジールカレーです。

オーダーごとに温めなおしてご提供してます。

アジールカレーにはフライドオニオンを乗せてます。

これが食感を楽しくしてます。

 

写真の通りカレーライスでも、

ルーをクラッカーに付けるおつまみカレーなんかもできますよ!

 

カレー専門店には足元にも及ばないカレーですけど、

飲み屋で出すカレーにしては上出来じゃない?ってくらいのもんですよ。

荻窪にはカレーの名店がたくさんありますし、

そんなカレー戦線に名乗りでる!なんてサラサラ思っておりませんw

 

ひっそりほっそり作ってます。

月一ですし、それくらいは許して下さいね。

 

以上がアジールカレーの裏側です。

ひっそりほっそりコソコソ作ってますけど、

案外手間はかかってます。

まぁ、手を抜くとこはふんだんに抜いてますけどw

 

ちなみに常連さんの中には、フィッシュ&チップスやチキン&チップスを一緒に頼んで、

フィッシュやチキンを半分カレーに乗せて、Co○○壱みたいなトッピングを楽しんでる方もいらっしゃいます。

なんとわんぱくなオーダー!ww

 

ガッツリ行きたい方はカレーライス!

飲みたい方はおつまみカレー!

アジールが一軒目の方はおつまみカレーでビールを飲んで、

〆にカレーライスなんてのも強者なオーダーですね。

 

そんなこんなでアジールカレー出来上がってます。

 

食べた事ある方にはお待たせしました。

まだの方は今週初アジールカレーを堪能しに来て下さいね。

 

ではでは。